短所は長所! 自慢の息子はアスペルガー

アスペルガーの長所は短所でもある。生活力はないけど勉強はできる。マイペースで協調性はないけど、その分人に左右されない。人と自分を比較しないから、優越感も劣等感もない。人に関心がない分人の悪口を言わない。そんな息子、エースの成長記録や、現在検討中の中学受験について書いてあります。

アスペなエース君 小学4年② 習い事の調整と、毎年パターン化している様子

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さわです。

 

 

うちのエース君、4年に進級し、若干の変化はありました。

 

・進学塾の時間が、50分×2コマの週一回から、70×2コマの週二回になった。

 

・進学塾のクラスが、偏差値50を基準に、Aクラス(基礎クラス)とBクラス(応用クラスに分かれた。エースはBクラス。

 

・塾が忙しくなり、スイミングはやめることになった。

 本当はまだ続けるつもりで、塾のペースに慣れるまで休会にしていたのですが、結局そのままフェイドアウト

まぁ、スイミングの方は、上級過程を終了してマスタークラスまで上がれたので、大きな目標(4泳法マスターと基準タイムをクリア)を達成できたということで、納得した上で退会手続きをしました。

欲を言えば、もっと早く泳げるようになりたかったみたいだけど、あの小さな体でマスター二段まで上がれたのです。よく頑張ったと思います。

私的には、マスタークラスのカッコいい水着姿と、スイミングスクールで一生懸命泳いでいる姿が見られなくなるのは、ちょっと寂しかったです。

 

ということで、小学4年になってからの習い事は、週2回の通塾と、水曜日の体操教室で、計週3回です。

ちなみに、塾の方は、理科・社会を受講すると週3回になり、その理科社会の授業は水曜日です。エースは、本当は理科も社会も大好きなのですが、水曜日は、毎週楽しみにしている体操教室があるのです。

前にも書いたと思いますが、体操教室といっても、体操選手のような本格的な技を習得するわけではありません。コンセプトは、みんなで楽しく仲良く身体を鍛えましょう、主に器械体操のちょっと高度なことをできるようになれば、みたいな感じです。

なので、その目的通り、エースも他の子達も楽しんでやっています。

とはいえ、本当に受験を考えるならば、体操教室もいずれは退会、もしくは休会しなければならないでしょう。

エースの気持ちを考えると、無理にやめさせるのは心苦しいです。悩むところです。。。

 

 

あと、小学校4年目になり、気づいたことがあります。

 

エースの学校生活や友達との関りで、あるパターンができているような気がしました。

 

エースの学校は毎年クラス替えがあり、担任も毎年変わります。

2クラスしかないので、クラス替えがあっても見慣れた友達だから特別変化はないだろうと思っいたのですが、やはり若干の新鮮さと緊張感があるようです。

エースは、確か2年生くらいの頃から、進級して4月~6月くらいまでは一人でいることが多いです。特に夏が近づき暑くなってくると、中休みや昼休みは一人で職員室前にいるのです。

理由は、職員室は冷房が効いているので、その出入り口にいると涼しいらしいです。つまり、涼みにいっているのです。時にはTシャツをめくりあげて、冷たい壁にお腹をくっつけていることもあったそうです。

2年生の時の担任は、その変な行動を、変な目で見ている友達がいるという理由で療育を勧めてきました(前にも書きましたが)。

なんていうか、短絡的だと思いました。十年近く教員をやっている人なら、その程度のことは、ちょっとしたフォーローの言葉をかけるくらいのことはできるでしょう。あとはエースや周りの子達の成長を考えながら、様子も見ていく余裕もあると思います。

アスペルガーグレーゾーンだからって、ちゃんと成長しているのです。

実際、最初はエースの行動を変な目で見る子もいましたが、今では特に気にしていないようです。むしろ、心配してくれる子が出てくるようになりました。

きっと、良い方向で成長している子たちが多いのでしょう。

 

そして放課後も、夏休み前までは友達と遊ぶことはありません。

最初は孤立しているんじゃないかと心配しましたが(;^_^A

確か、3年生の時も4年生の時も、9月半ばくらいから、友達が家に遊びに来るようになりました。

クラス替えで若干環境が変わり、エースも周りの友達も、お互い慣れるまで様子を探っているのかもしれません。

ちなみに、エースは学校に遊びに行くことはありません。ほとんどは友達を家に呼ぶパターンで、ごくたまに友達の家にお邪魔することもあります。

 

エースは暑いのが苦手で、休み時間に外で遊ぶのは、11月半ばくらいからです。これもパターン化しているので、そろそろ外で遊び出すかな。

2、3年の頃は、クラスの子たちと鬼ごっこや泥警などをして楽しんでいたようです。

 

3年生の時に仲の良かった、エースを含めた男子4人組は、みんな一緒のクラスでした。とはいっても、一緒にいる友達もだんだんと変わってくるのかもしれません。

3年の時によく一緒にいた祥吾君の名前があまり出てこなくなりました。4年になってから、うちにも遊びに来ていません。代わりに、近所の友達が遊びにきたり、3年の時から仲良かった子が、別の友達を連れてきたりしています。

祥吾君とも仲が悪いわけではないので、また遊んでくれる時がくるといいなと思います。

 

 

小学4年③に続きます。

 

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アスペなエース君 小学4年① もしかしたら私、先生達から警戒されている?

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さわです。

 

 

うちのエース君、小学4年生。いよいよ現在に近づいてきました。

 

エースの学校は毎年クラス替えがあり、担任も変わります。

4年生の担任は、またまた女性の先生。4年連続女性です。

今度はベテランで、一見厳しそうだけど、優しいと評判の先生。

エースのことも色々と気にかけてくれています。

 

ただ、ちょっと私に気を遣っているのかな?という感じがするのです(現在進行形)。

たぶんですが…。エースが3年生の時に、学校の対応に納得がいかず、教育委員会に対応を仰いだせいか、学校側から見て、私は要注意人物になっているのかもしれません。

しかも、今年はPTAの役員にもなっているし。

主人にも、「きっと先生たちに警戒されてるから、PTAの仕事を頑張って好感度上げたら?」なんて冗談交じりに言われました。

 

けど、そんな矢先に、エースとは関わりのない、

5年生の先生に文句言っちゃったんですよね(;^_^A

 

その文句とは、

PTAの仕事で学校にいたとき、ちょうど5、6先生が運動会の組み立て体操の練習をしていたのです。

中心になって指導していたのは、6年の男性教諭。短い言葉で的確な指示を出していました。決して怒鳴らず慌てず、だから生徒たちも焦ることなく、先生の言う通りに動いていました。

しかし、列の並び替えの時、

「もっとこっちだって言ってんだろうっっっ!!な~にやってんだよぉぉっ!」

という、女性の声の怒声が。(かなりドスが入っていて怖かったです)

続けて、組み立て体操になると、

「落とすなぁぁっ!! 落とすなって言ってんだろうがっっ!」

 

一緒に観ていたPTA役員の人たちもびっくり。

「あれ、パワハラじゃん。生徒たちビビっちゃってんじゃん、かわいそう」

なんて話しながら、最後まで練習を観ていました。

組み立て体操ということもあり、補助の先生も含めて6人の先生がいたのですが、声が聞こえたのは、指導している男性教諭と、いちいち怒鳴っている5年の女性教諭だけでした。

 

PTAの仕事も組み立て体操の練習も終わり、私たちがちょうど帰る頃、その怒鳴っていた先生と補助の先生がグラウンドから引きあげてきました。

先生達も裸足で練習していたのですね。そこは素直に労いの言葉をかけたいです。

「暑い中、お疲れさまでした」

と私達が言うと、先生たちも汗を拭いながら挨拶してくれました。

一瞬、疲れているところ、悪いな…。余計なことは言わない方がいいかな…。

なんて思ったけど、やはり私、言わずにはいられませんでした。

「先生、子供たち、ビビッてましたよ」

言われた女性教諭は、「えっ!?」と、目を丸くしていました。

続けて私

「PTA会議室で、練習見ていたんです」

一緒に観ていたPTA役員

「こっちだって言ってんだろうっ!って怒鳴られて、萎縮しちゃってる子が多かったですよ」

するとその女性教諭は、必死で言い訳を並べました。

「怪我しちゃうといけないんでね。『落とすなっ』って言うと、みんなピシッとなるんですよ。でも、そういうこと言うのは、言われても大丈夫な子だけです。気の弱そうな子には後から言ってます」

言っても大丈夫な子とか、ピシッとなるとか、突っ込みどころ満載ですが。

まぁ、先生たちも疲れているだろうし、そこは適当にうなずいて退散しました。

ちなみに、女性教諭と一緒にいた補助の先生は、ただ社交辞的に笑っているだけで、組み立て体操の練習時同様、黙っていました。

 

帰り道、一緒に観ていたPTA役員の人達と、「あの先生の言ってること、なんか違うよねぇ~、あれはどう見てもパワハラだよ」などと、ブツブツ話していたのは言うまでもありません。

その女性教諭は、以前から保護者や生徒達からよくない噂があり、たまたま、噂以上にひどい光景を見てしまったので、私も言わずにはいられなくなったのだと思います。

 

そんなわけで、もしかしたら私、口うるさい親とか、クレーマーとか、言われているかもしれません(;^_^A

でも、間違ったことをしているつもりも言ったつもりもありません。陰で何か言われていたとしても、堂々としていればいいのです。

 

学校の先生達は教育委員会を恐れているという話を聞いたことがありますが、先生達だって、やましいことをしていなければ、教育委員会を恐れる必要はないのです。むしろ協力的な存在になってくれると思います。

 

 

小学4年②に続きます。

 

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アスペなエース君 小学3年⑤ 危害を加える乱暴者は放置させないぞ!

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さわです。

 

 

教育委員会の対応のおかげで、乱暴者の隆行には常に監視がついていました。

これで、ひとまず安心。

 

と思いきや、その一か月後くらいに、

またしても隆行は暴力沙汰を起こしたのです。

 

監視が緩んできたのかもしれません。

しかも、今回は嘘までつきやがってっ!

またまた、私は学校に連絡。どこにでもあるような子供のトラブルですが、こうも度重なると放置するわけにはいきません。

 

何があったのかというと、

その日は6時間授業で、エースが塾の時間に遅れる可能性があるので、私は車で学校までむかえに行きました。

下校時間になり、昇降口から3年生が次々と出てきました。

すると、突然エースの叫び声が聞こえたのです。(エースは声がよく通る上に、何かあると大げさに叫ぶのですぐにわかります)

その直後、隆行が昇降口から出て、走って学童教室の方へ行きました。

私がゆっくり近づいていくと、エースが出てきました。

「今叫んでいたの、エースでしょ?」と聞くと、

エースは

「ちょっとね…」

と言うので、ひとまず車に乗って帰りながら事情をききました。

エースの話では、下駄箱から靴を取ろうとしたら、隆行が来て胸の辺りを蹴られたとのことでした。

 

私はちょっと後悔と反省…。

車に乗る前に話を聞いていれば、その場で学校に連絡できたのです。学童にいる隆行からも話がきけたはずです。

しかし、塾に間に合わないということが頭をよぎり、帰りを急いでしましました。

仕方なく、エースを塾に送り届けてから、私は学校に連絡しました。

まずは担任に連絡し、その後、校長にも連絡しました。

担任と校長は、まだ学童に残っていた隆行に確認しました。

すると、あろうことか隆行は

「やってないよ」と、答えたそうです。

 

私から連絡があったことを、学校側は隆行の母にも知らせました。

隆行は、自分の母にもやっていないと言ったそうです。

じゃあ、うちのエースが嘘をついたってことになるじゃないかっ!

結局、真相はわからず。

この日は金曜日だったので、翌週の月曜に目撃者を探してきいてみるとのことでした。

 

もちろん、私はエースの言うことの方を信じていました。とはいえ、はたしてその現場を見ていた子がいるのか、いたとしても本当のことを言ってくれるのか不安で、週末は憂鬱な気分で過ごしました。

 

そして月曜日の朝、校長先生から電話がありました。

第一声は

「金曜の件、わかりました。エース君の言う通りでした」

私はようやく胸を撫でおろしました。

 

3年生の生徒に一人ずつ、きいてくれたそうです。そうしたら、エースと同じクラスの男の子が「隆行君が、エース君のお腹の辺りを蹴った」と、証言してくれたそうです。

その男の子が誰かは聞きませんでしたが、正直に言ってくれて本当に感謝です。

もしこの証言がなかったら、うやむやなままだったかもしれません。

 

校長先生が詳しく話をしたいということで、私はその日、学校に行きました。

校長先生と担任と私の三人で話をしました。

担任のKW先生は授業中の時間でしたが、授業は非常勤の先生に代行してもらい、今回の話に同席してくれました。

校長先生曰く、

目撃者がいたことを隆行に言うと、彼は気まずそうに自白したそうです。

蹴った理由は、エースと隆行の下駄箱は近くにあり、隆行が靴を取ろうとしたとき、エースが邪魔なところにいたからということ。

だったら口で言えば済むことじゃないか!!

という私の内心の怒りを察してか、校長先生も強い口調で言いました。

「いくら邪魔だったからって、やっちゃいけないこと!これは絶対いけない!しかも嘘までついて。もし見ていた子がいなかったら、そのまま誤魔化し通すつもりだったのかも」

校長先生も、私に気を使ってくださったのでしょう。

隆行をどうにかしなければならない、という気構えが伝わりました。

 

校長先生の考察と対策は、以下の通りでした。

 隆行は1年生の頃から、友達に暴力を振るっては先生や親に怒られる始末。エースのことでは教育委員会の調査が入ったこともあり、もう二度としないようにと念を押されていたのでしょう。だから嘘をついたのかもしれない。

ただ怒るだけじゃ効果はないので、別の角度から考える必要がある。

例えば、専門家に相談してみるとか。つい手が出てしまうということは、発達障害の可能性も考えて検査を勧めてみるとか。

そこで私は、ちょっと無謀なことを言ってみました。

「例えば、隆行を個別学級で指導するということはできないんですか?」

すると校長先生は

「そういう対策方法もありますが、今の段階では難しいんですよね…。危険なものを持って振り回すとか、毎日のように授業を妨害するといったような手に負えない状況だと、個別学級や謹慎などの対策も必要になるんですけど…」

そりゃあそうだ。乱暴者とはいえ、隆行はそこまでひどくない。

私も試しにきいてみただけなので、ここは納得しました。

 

担任のKW先生からは、意外な話をききました。

「エース君と隆行君は、3年生になって最初は席が隣だったんです。その頃はわりと楽しそうに話していて、二人の所には、祥吾君や他の男の子達が集まってきていました。席替えをしてからも、その子達はエース君の席によく来ていて…。隆行君の近くに行っているのは、あまり見たことがありません。もしかしたら、隆行君はエース君に嫉妬しいていたのかもしれませんね。エース君と仲の良い祥吾君は、隆行君とも仲がいいですし…」

隆行がエースに嫉妬!? 

あくまでもKW先生の予想だけど、確かに話がつながるところもありました。

3年に進級して、ゴールデンウィーク前まで、エースは隆行の隣の席でした。

その頃はとくに変わった様子はありませんでした。エース曰く、6月くらいから、隆行が何かと叩いてきたり、突き飛ばしてきたりしたそうです。

KW先生の話と、時期は一致します。

しかし、お山の大将的な隆行が、マイペースでのんびりしているエースに嫉妬するんなんて、あまり考えられませんでした。

 

ともあれ、隆行の対策を真剣に考えるという学校長の言葉を、私は信じようと思いました。

 

そして最後にもう一つ、私は校長先生にお願いしました。

「隆行君のお母さんは、おそらく、うちに謝罪の電話をすると言うでしょう。でも、それはお断りしますと伝えて下さい。こう何度もあると、謝られても『いいですよ、気にしないで下さい』なんてこと言えませんから。電話をかけるとしたら、もう二度とこういうことがないようにする対策ができたら、その報告だけでいいです」

校長先生も了承して、その旨を隆行の母に連絡してくれました。

隆行の母は、自分の子が嘘をついていたことに、相当ショックを受けていたそうです。

 

その後は、隆行も少しは落ち着いたのか、平穏な日々が戻ってきました。

うちに遊びに来るエースの友達の話によると、隆行は若干、孤立状態になっているようでした。いくら目立ったことをして友達の気を引こうとしても、乱暴者は嫌われます。

「あいつ、ふつうに嫌われてるよなぁ、嘘つきだし」

なんて悪口を聞いても、その時の私は隆行に同情する気持ちは微塵もありませんでした。

 

とはいえ、何度も言う通り、エースのクラスは優しく温かな子が多いのです。

いつまでも隆行を仲間外れにはしません。

終業式が近づくころには、エースも「隆行君が〇〇のモノマネをして面白かった」なんて、意地悪をされたことなど忘れたかのように話していました。

隆行の母とも色々ありましたが、今では挨拶くらいはしています。

 

4年生のクラス分けでは、先生達が配慮してくれたのでしょう。

1年から3年まで同じクラスだった隆行とは、ようやくクラスが分かれました。

 

 

 

次は小学4年生です。

 

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アスペなエース君 小学3年④ 教育委員会の迅速な対応

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さわです。

 

 

クラスの乱暴者の隆行は、何度怒られても友達に対する暴力をやめられず、うちのエースも何度も被害に遭う始末。

担任も校長も、隆行の母も、皆同じことを言う。

「また何かあったら連絡ください」

また何かあったらって、、、もしこれが犯罪だったら、『また』は許されない。

じゃあ隆行のしていることは犯罪じゃないからいいのか?

被害に遭う子も、大した怪我をしていないからいいのか?

私はそんな風に軽視してほしくありません。

被害に遭う方としては、『また』はもうなくしてほしいんです。

二度と、絶対にやらないようにしてほしいんです。

担任のKW先生は、『絶対ということはない』と言ったそうですが、それは先生達に都合の良い予防線だと思います。『絶対にないようにする』と言って、また何かあったら責められると思ってのことでしょう。

教務主任もこう言いました。

「もし二度とないようにするって言って、また何かあったら、エース君が余計に傷つくと思うんですよね」

これも、自分に都合の良い逃げ道を作っての発言。

エースが傷つくというより、また何かあったら、あんた達の体裁が悪くなるからだろうっ!

『絶対』はないことくらい、誰だってわかっている。被害に遭っている方としては、『絶対に暴力をやめさせる』くらいの気持ちを見せてほしいんです。

 

ということで、学校に相談しても埒が明かず、教育委員会に電話で相談してみました。

正直、最初はあまり期待していませんでした。

ネットで教育委員会の評判を見ると、あまりいい書き込みはありません。相談したけど相手にされなかった。話は聞いてくれるけど、それまで。など。

 

しかし、うちの地域の教育委員会の対応は素晴らしかったです。

 

まず、私の話を一通り聞いて、同調してくれました。(まあ、ここまではどこも同じ対応だと思いますが)

教育委員会の担当者も、

「『また何かあったら』って、既に起きてしまったことだから、『また』じゃなくて、二度とないように、問題の生徒を監視するなり、指導するなりしなければなりません」

と、強く言っておりました。

 

そして、

『今日、偵察に行ってきます』

と言い、早速その日の午後に、エースの学校に行ってくれました。

その日のうちに見に行ってくれるなんて、この迅速な対応にはとても驚きました。

 

教育委員会担当者の報告は以下の通りでした。

まず、担任から保護者への連絡が遅いので、事が起きた場合はすぐに連絡するように指示した。

事が起きえしまった場合、『また何かあったら指導します(事を起こした生徒を)』『また何かあったら連絡ください』などの対応では、改善が期待できないし、改善しようとする気持ちも見られない。

今回の場合、問題の生徒が暴力沙汰を起こさなくなるまで、監視を付けるよう指示した。

ちなみに、問題生徒の隆行は、その時は大人が見ていたせいか、乱暴な素振りは見せなかったようです。

 

そして教育委員会担当者は、やはりエースのクラスのことを褒めていました。

「クラス自体はみんな仲良くて、とても良い雰囲気で。エース君にも会いました。明るい感じで、元気なお子さんですね」

お世辞でも、自分の子供のことを褒められると嬉しいですね。

教育委員会の適切な対応に、私は心から感謝しました。

 

その夜、学校長から連絡がありました。

教育委員会の偵察が入り、さぞかし驚いたことでしょう。

校長先生は今回の不本意な対応を謝罪し、隆行の監視に非常勤教諭を付けると言いました。

 

小学3年⑤に続きます。

  

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アスペなエース君 小学3年③ 乱暴者とのトラブル

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さわです。

 

 

交友関係が少し広がってきた、うちのエース君。逆にトラブルもありました。

これまでに小さな喧嘩は度々ありましたが、親が介入しなければならないトラブルは初めてでした。

 

そのトラブルとは、同じクラスの問題児、乱暴者男子の隆行(仮名)が、何かとエースにちょっかい出してきて、それが次第にエスカレートしていったという内容でした。

このことで、私は何度も学校に行き、時には学校の対応にクレームをつけることもありました。

可愛い我が子が被害に遭い、嫌な思いをしているのです。

過保護と思われようがモンスターペアレンツと言われようが、私はエースを守ることに必死でした。

 

一番最初に学校へ連絡したのは、夏休み中のプールでの出来事でした。

エースは近所の同級生の翔太君(仮名)と、学校のプールに遊びに行きました。

学校のプールには、学童に入っている隆行もいました。エースと翔太君がプールで遊んでいると、隆行は友達と二人でエースを捕まえ、プールの中でエースのお腹を蹴ったり足を噛んだり舐めたり(?キモイ)していたそうです。

翔太君が止めても、二人はエースを追いかけまわして、学童の先生も見て向ぬふりをしていたようです。

幸い、エースはスイミングをやっていたこともあり、慌てることはなかったのですが、下手したら命にかかわる問題です。

私は早速、学校に報告。そして学校から加害者の家に連絡。隆行ともう一人の友達の親からは、当然のことながらうちに謝罪の電話がありました。

隆行からは、以前にも突き飛ばされて怪我をしたこともあり、腹立たしい気持ちでいっぱいでしたが、隆行の母曰く、彼も反省しているとのことで、ここは和解しました。

エースの同級生や学校の先生、隆行の母の話によると、彼は入学当初から乱暴者で、エースだけでなく他の男の子にも女の子にも危害を加えていたそうです。

ということは、苦情を訴えたのはうちだけではないのでしょう。

隆行の母は彼のことで児童相談所にも何度か足を運んでいるそうです。まあ、同じ母親だし、子供のことで思い悩んでいることに、私もその時は少し同情しました。

 

しかし、反省していたはずの隆行は、また同じようなことを繰り返したのです。

 

今度は、学校の階段の踊り場で。隆行はエースに柔道だか何だかの技をかけて、転ばせたそうです。その時そばにいたのが、プールで隆行と一緒にエースを追いかけまわしていた同級生。しかし彼は、その後、エースの担任に報告してくれたそうです。

「僕は止めることができなかったけど、隆行君のしたことはいけないことだから…」

きっと、プールでの一件で彼は反省してくれたのでしょう。

母親にも厳しく言われたのかもしれないけど

 

この事実を私に連絡してくれたのは、他でもない、隆行の母でした。

「うちの隆行が言うには、みんなでふざけていて、エース君を転ばせちゃったみたいなんです。申し訳ありません。エース君、大丈夫ですか?」

というような、またまた謝罪の電話でした。

隆行は、学校で何か悪いことをしたら、お母さんに隠さず報告するように言われているみたいで、その通り報告したのでしょう。

けど、『みんなでふざけていて』は、ちょっと違いましたね。きっとお母さんに怒られないように、自分に都合のよい言い方で伝えたと思われます。

 

私は担任のKW先生に、このことを連絡しました。

するとKW先生

「はい、お友達からそういう話を聞きました。連絡するのが遅くなって申し訳ありません…」

っていうか、そもそも家に連絡するつもりなんてなかったんじゃない?

まぁ、先生も忙しいだろうし、特に大きな問題にならなければ、このままスルーしようという気持ちが見え見え。

結局、KW先生は、

「申し訳ありません。今後、注意してみるようにします。また、何かあったら連絡ください」

と、お決まりの言葉で締めくくり、電話終了。

 

 ここで私は、一つ疑問に思いました。

もしかしたらKW先生、この一件はクラス内でのトラブルとして片づけ、上には報告しないのでは。。。

まぁ、この一件だけ見ると、ちょっとした悪ふざけにも思えるけど、伏線があるし、乱暴者のレッテルが張られている隆行のこと。また同じことを繰り返す可能性もあるので、ちょっと大袈裟なくらいに取り上げても良いのでは…。

と、私は確認も兼ねて、校長先生に電話しました。

この女性の校長先生は大好きです。温かな人柄がにじみでている、とても親しみやすい人です。だから、できればクレームの電話はしたくなかったのですが、我が子のことを思うとやむをえませんでした。

 

案の定、今回のことは校長の耳に入っていませんでした。ただ、前回のプールでの件は大きな問題として取り上げられたため、校長先生もわかっていました。

校長先生曰く、隆行は1年生の頃からよく名前があがる子で、彼のことは教務担当に任せていたとのことでした。

教務担当と言えば、エースに通級を続けさせようとして、私に稚拙な説得をした人。

またまた腹がたちました。

通級するならエースよりも隆行の方だろうっ!

コミュニケーション云々より、人に危害を加える方が問題児だろうっ!

しかも1年生の頃から続いていて、あまり成長が見られないらしい。いったい教務主任はどういう対応をしていたんだっ!

という心の叫びを、日本人特有のオブラートに包む言い方で伝えました。

校長先生は、学校で起きた問題として真摯に謝ってくれましたが、

話をしているうちに、なんだか論点がずれてきました。

 

校長先生:「隆行君はね、何度注意しても、ついお友達に手を出しちゃうみたいなんですよね。だから、その都度注意して、彼が本当に自覚してくれるのを待っているんですよ」

私:「いけないとわかっていても、手が出ちゃうってことですか?」

校長先生:「そうなんですよね。隆行君もまだまだ、注意深く見ていかないといけないし…。まぁ、まだ3年生だから、隆行君もそうだし、エース君もそうだし、まだまだみんな未熟なところがあるんですよね」

私:「そうですね。エースは同学年の子に比べると幼いですしね」

校長先生:「そうね。エース君の場合、癖だと思うんだけど、ついズボンの中に手を入れちゃうんですよね」

私「はい。ポケットに入れているよりも温かくて落ち着くみたいなんですよ」

校長先生:「そうですかぁ。今はいいけど、これから、特に女の子達は成長し。そうすると、もしかしたら変な目で見られちゃうかもしれないのでね」

 

というような話になり、最後はやはり

「また何かあったら連絡ください。こちらもなにかあったらすぐに連絡します」

で締めくくりました。

 

私は納得がいきませんでした。

 

一つ目は、

隆行のことでクレームしたはずなのに、いつのまにか、エースのズボンに手を入れる癖のことを指摘されていたこと。

とらえようによっては、幼くて変に浮いているエースにも原因があるみたいな…。

 

二つ目は、

「また何かあったら」というお決まりの言葉。

何かあったらっていうか、もうすでにことは起きているのです。

それも蓋を開けてみれば、エース以外にもたくさんの被害者がいる。しかも1年生の頃から隆行の暴力は続いている。

「また何かあったら」イコールまた被害に遭ったらってこと。

そんなのんきなことを言って、隆行の成長を待っているのだとしたら、それまでにどれどれだけの被害者が出るのだろう。

 

先にも述べたように、校長先生とはできれば対立したくありません。しかし、学校長に相談しても埒があかないとなれば、また一つ上に相談をするしかありません。

ということで、私は次に、教育委員会に相談することにしました。

 

 

 

小学3年④に続きます

 

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